樋口 恵子 NPO法人高齢社会をよくする女性の会 理事長

Keiko Higuchi

 NPO法人高齢社会をよくする女性の会は、世界に先んじて超高齢社会を生きるいま、どうすればより豊かな老いを全うできるかを考え、活動を続けてきました。

 その試みの一つが、毎年開催されている高齢社会におけるさまざまな問題について語り合うためのシンポジウム(全国 大会)です。第43回は、「おいでん とよたへ! 本音で語ろまい! わたしたちの暮らし・人生、そして未来」をテーマに、愛知県豊田市で10月26日(土)・27日(日)の両日、開催することになりました。全ての世代が希望を持って暮らせる超高齢社会を模索するシンポジウムです。

 実行団体の「やはぎ会」は、西三河で長年にわたる活動により築いたネットワークを活かし、地域に結びつきながら、未来を見つめていく大会にしたいと準備に励んでいます。世界最大級の自動車メーカートヨタ自動車企業城下町として知られる愛知県豊田市での全国大会です。「 “くるまのまち豊田” で高齢ドライバー問題を考える 」というテーマの分科会もあります。「すべての世代にとって暮らしやすい高齢社会」を皆さんと一緒に考えたいと思いますので、ぜひご参加くださいますよう、お申し込みをお待ちしております。                       


後藤 冷子  第43回高齢社会をよくする女性の会 全国大会inとよた

実行委員長(やはぎ会副会長)

Reiko Goto

 「おいでんとよたへ!本音でかたろまい!わたしたちの暮らし・人生そして未来」をテーマに≪第43回高齢社会をよくする女性の会全国大会inとよた≫を愛知県豊田市で開催する運びとなりました。

 開催するにあたり私達の母体団体である「やはぎ会」の中で検討を重ね昨年9月にお受けすることを決定いたしました。実行委員会を立ち上げ、全国大会に向け手探りながら知恵の集結を図り取り組んでまいりました。

 若い街、車の町と言われた豊田市やその周辺地域では、自動車関連産業の発展に伴い高度成長期は多くの若者が全国から転入して労働力の支えとなりました。しかし、今やその若者も高齢となり豊田市の人口の24%が65歳以上の超高齢社会となりました。

 さて、厚生労働省の国民生活基礎調査によりますと65歳以上の一人暮らし世帯は2022年全国で873万人。この20年間で倍以上になりました。さらに未婚、非婚の進んだ世代が老後を迎え、今後さらに増えるとみられています。

 「おひとりさま」でも安心して暮らせる社会保障制度の充実、特に介護保険制度の充実が重要課題と思われます。上野千鶴子氏の「おひとりさまの老後が危ない」を基調講演に、人生のゴールまで「住んでよかった」「生きていてよかった」と誰もが思える地域社会を願って皆さまのご参加を心よりお待ちしています。